ビジネスの現場にいる多くの経営者や幹部、
その他のビジネスパーソンの方々にとって、
「収益」「費用」「利益」「利益率」「収益性」
「キャッシュフロー」
といった言葉を聞いたことがないという人は
ほぼいないと思います。
このため、ビジネスパーソンの多くも上記の用語や
企業会計、経営分析などのことを知っておく必要性
感じ、勉強しという人も多いようです。
このように、「収益」や「費用」、「利益」といった
用語は会計用語であはあるものの、ビジネスでは
常識と言っていい用語であるため、これらがどんなもの
なのか、その数字は何を意味するのか?
と言ったことを知っておく必要があります。
しかしです。
簿記検定3級とか、2級、さらに1級試験を合格
した人に対して、
「収益・費用とは何か?」
なぜ、「収入・支出ではなく、収益・費用
という概念を使った利益を計算するのか?」
「利益とそもそも何なのか?」
ということを聞いてみてください。
多くの資格保有者が明確に答えられないのです。
特別、簿記や会計の資格試験の勉強をしたこと
のない人がこのことを聞くと、
「えっ、何を勉強しているのか?」
「いったい、何のために勉強しているの?」
そう、思う方がいいかと思います。
簿記検定などの資格を保有している人たちは、
何を勉強しているのか?
それは、「問題の解き方」です。
資格試験で合格点を取るための「問題の解き方」
だけを問題集を中心にして、ひたすら勉強して
いるだけなのです。
経営者や幹部、ビジネスパーソンの方が
このことを聞くと
「冗談だろ?!」
と思うかもしれません。
なぜなら、「企業会計」や「経営分析」は
会社経営の道具、「ビジネスのツール」でしか
ないからです。
なので、それを「ビジネスで活かしてナンボ」
という世界なのですが、
実際の会計教育では大半は「資格試験に合格する
ための問題の解き方」を勉強しているだけ
なんですね。
具体的な例を1つ挙げましょう。
例えば、簿記の問題では「減価償却」の問題が
必ず出題されます。
これは日商簿記検定だけでなく、税理士試験や
公認会計士試験でも出題されます。
【例題】
機械について、下記の条件で減価償却をする。
取得原価:100万円 耐用年数:10年 残存価額:ゼロ
償却方法:定額法 記帳方法:間接法
勉強する人は、この問題を読んで、
電卓を使って次のように金額を算定し、仕訳を切る
ことで答えを出します。
100万円÷10年=減価償却費10万円
(減価償却費)10万円
(減価償却累計額)10万円
あとは、金額を集計し、P/LとB/Sに解答となる
金額を記入すれば、○がもらえて、合格証が
付与されます。
合格証を貰った人は、
「よし!、自分は企業会計のことはわかったぞ!」
となるわけです。
でもです。
この「耐用年数」の部分が税法上の「法定耐用年数」
であれば、どうでしょうか?
また、その機械が何年使用できるか?という
経済的耐用年数であればどうでしょうか?
どの年数で償却するのか?は、「経営」という
視点からは、その意味が変わってきます。
中小企業の会計では、実務上、「法定耐用年数」
を使うことが多いですが、
「経済的耐用年数」を使わなくても、
経営者に対する情報提供という点では、
適正な数字は算定できるものなのでしょうか?
さらには、何年その機械を使えるか?
という物理的な年数と、
何年以内にその機械に対する投下資本を
回収しないといけないか?
という投下資本回収年数では
当然、違ってきますが、
経営者の「会社経営」という観点からは、
どちらの年数を使うのがいいのでしょうか?
このように、減価償却1つとっても、
「税務の視点」「投資家に対する情報提供の視点」
そして、「会社経営の視点」ということで
意味合いが変わってくるにもかかわらず、
簿記の教育ではそんなことは教えず、
単に電卓を叩いて、答えを出せば○がもらえて
合格ということでお終いになります。
上記のように、日本の会計教育は問題があります。
少なくとも、「ビジネスの現場で求められる知識」
と「会計教育で教えられる知識」にミスマッチが
起こっています。
以上のことから、私どもは
「ビジネスゲーム」を使い、新しい学び方を
提唱するとともに
ゲームを使ってお伝えする内容は、
① ビジネスの現場で使える経営会計
② どう会計の知識を活かすのか、その活かし方
③ 座学ではなく、ゲームを使ってやりながら学ぶ
という新しい教育・研修のカリキュラムをご提供
しております。
以上が今回の内容です。
ビジネスの現場で使える「経営数字」の知識と
センスを身につけたい!という方は、体験会を
やっておりますので、ぜひ、一度、参加してみて
ください!
【体験会はこちら】
https://mcass.hp.peraichi.com/keieijuku