こんにちは、私はプロの研修講師として、多くの企業の人材育成に携わってきました。今日は、旧来の座学による受動学習を使った社員研修の問題点についてお話したいと思います。
座学とは、講師が一方的に知識や情報を伝える形式の学習です。この方法では、受講者は自分で考えたり、実践したりする機会がほとんどありません。そのため、学習効果は低くなります。実際に、座学で得た知識は、数日後には半分以上忘れてしまうという研究結果もあります。
座学で学んだことを実際の仕事に活かすことを転移と言いますが、これも座学では難しいです。なぜなら、座学では、仕事の現場で起こる様々な状況や問題に対応する能力を養うことができないからです。例えば、営業スキルを座学で学んでも、実際にお客様と対面した時にどう話すか、どう聞くか、どう提案するかは別問題です。
座学では、講師が分かりやすく説明してくれるので、受講者は自分が理解していると感じます。しかし、これは認知心理学で言う流暢性の幻想という現象です。流暢性とは、情報が頭に入りやすいほど、それを正しく理解していると錯覚することです。つまり、座学では分かったつもりになってしまうだけで、実際には深く理解していない可能性が高いのです。
以上のように、座学による受動学習は、学習効果が低く、転移が難しく、流暢性の幻想が起こりやすいという欠点があります。これでは、企業が社員研修に投資した費用に見合う効果を得ることができません。むしろ、時間やお金の無駄になってしまうかもしれません。
そこで、当社では新たな時代の人材育成として、ビジネスゲームを使った手法を提唱しています。ビジネスゲームとは、仕事の現場で起こりうる様々なシナリオをゲーム化したものです。受講者は、自分の役割に応じて、ゲーム内で意思決定や行動を行います。その結果、ゲームの中でフィードバックや評価を受けます。
ビジネスゲームを使った手法は、座学による受動学習の問題点を全て解消できます。なぜなら、ビジネスゲームでは、受講者は自分で考えたり、実践したりすることができるので、学習効果が高まります。また、仕事の現場に近い状況や問題に直面するので、転移もしやすくなります。さらに、ゲームの中で自分の行動や判断に対するフィードバックや評価を受けるので、流暢性の幻想に陥ることもありません。
ビジネスゲームを使った手法は、新たな時代の人材育成にぴったりです。当社では、様々なテーマや業種に合わせたビジネスゲームを用意しています。ぜひ、当社の研修を受講してみてください。あなたの能力やスキルを飛躍的に向上させることができます。
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