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税理士&公認会計士試験に合格するためのやる気とリズムの秘密

ある本〜著書(神渡良平氏)を読んでいて、
すごい記事を発見したのでご紹介しますね!

これは、簿記や企業会計を学ぶ「道」
を通して、人生の「道」について見ていく
素晴らしいお話です。

「岐阜県立益田高校は、山間辺地校の
一つで、過疎に悩む町の高校である。

生徒数は900名、普通科と商業科があ
るが、この高校の経理科(45人)から
は難関国家試験の一つである税理士試
験に11年連続で全国最年少合格者を
輩出している。

平成2年度(1990年)も、益田高校経
理科出身で東京の専門学校生の森中幸
代さん(20)が最年少合格を果たした。

ちなみに、当時の受験者数は3万9,591人
に対し、合格者はわずか2.2%の949人でした。
その偉業を生徒達に達成させていた人物が、
経理科教諭の森均先生だ。

森先生は、「おれについて来い!」とい
うタイプの先生ではなく、どちらかと
いうと、痩せ型でこだわりの少ない、
淡々とし人物であるが、そのくせ、妙に

人をやる気にさせる。

俺もできるんじゃないか、そう思わせる。

各人各人のやる気を起こさせる―

それが森先生のやり方である。

<落ちこぼれ生徒がつぎつぎと難関試験に合格!>

では、なぜ益田高校経理科はそれほど
の実績をあげているのだろうか。
いまでは「経理の益田」といわれるく
らい全国的に有名だから、税理士を目
指す生徒達が多く集まってくるのかと
いうとそうでもない。

猫も杓子も大学を目指すご時世だから、
税理士や公認会計士を目指して益田高
校経理科に入ってくる生徒は皆無に等
しい状態だ。

一般に、優秀は中学生は大学を目指し
て有名な進学校に進む結果、益田高校
経理科に入学してくる生徒の半分は、
どこの高校にも入れないような偏差値
の低い生徒である。

それどころか、定員数すら集まらなく
て苦慮した年度もあったほどだ。

加えて、普通科には商業科にたいして
優等意識がある。高校卒業とともに働
きにでる生徒が多い商業科は、出来の
悪い生徒と見下されるケースが多い。

だから商業科の生徒は、いわば二重、
三重に落ちこぼれなのだ。

では、なぜそんなところが、税理士試
験最年少合格者を11年も連続で輩出
しているのか。

いや、税理士試験だけではなく、富士
短期大学、東京経済大学などが主催す
る全国簿記大会でも優勝35回、準優
勝15回と圧倒的強さを誇っている。

昭和62年度税理士試験に最年少19
歳で見事に合格した鈴木隆弘君の場合、
中学で柔道に明け暮れたせいか成績が
かんばしくなく、学校を出たら家業の
新聞配達を継ぐつもりだった。

益田高校に進学したのも柔道をしたか
ったからだし、高校ぐらいでていない
と格好悪いといわれたからだ。

その鈴木君が経理科長の森均先生に出
会ったことから、俄然やる気を出すよ
うになり、二年生で日商簿記検定1級
に合格、簿記大会個人優勝を果たし、
高校卒業後1年4ヶ月で税理士試験に
合格したのだ。

しかも、高校3年間は家業の新聞配達
を続け、柔道部の練習も欠かさなかっ
たのである。

鈴木君の例は特殊な例ではない。
中学時代はさえない成績で、どこでも
就職できればオンの字だと思っていた
生徒が俄然やる気を出し、税理士や公
認会計士になっている。

ちなみに当高校の卒業生で、税理士に
なった者は53人、公認会計士になっ
た者は5人である(平成5年時点)。

森先生は生徒自身をやる気にさせるこ
とにいちばん心を砕いている。

それぞれに目標を持たせ、それを達成
して「俺にもできる」「やればできる」
という感動と自信をもたせる。

そして、目標を徐々に上げ、挑戦させ
る。目標を持てばおのずから自律的に
なる。

だれに言われなくても、寸暇を惜しん
で勉強するようになる。

森先生は、入学してきた新入生に簿記
のテキストを渡すと同時に、次のよう
な話をするそうだ。

「経理というのは、小さな商店から大
きな会社、公共団体まで、すべての組
織に絶対必要なものだ。

例えば税理士になれば、若くして先生、
先生と呼ばれる身分になれる。

月100万円稼ぐ事だって可能だ。人生、
まだ決着はついていない。

逆転はいくらでも可能だ。
それを可能にするのが簿記なんだ。」

次に重要なことは「リズム」だと森先
生は言う。

「人間、だれでも何時間も集中できる
ものではありません。息抜きが必要で
す。息抜きがリズムを作り、集中力、
持続力を高めるんです。」

森先生は、授業の様子を見ていて、生
徒がだらけてきたら、リフレッシュの
ために学校内のリンゴ園の作業や山歩
きに切り替えたりするという。

「リフレッシュするにはそれがいいで
す。リーダーがいて、おれについて来
いとばかり引っ張っていくのではなく、
一人ひとりの中のやる気を喚起してい
く。

私はそのお手伝いをしているだけで
す。」

森先生の授業は、外からの強制では
なく、内からの喚起なのである。」

いや~。本当に森先生のような人生の
指針を示してくれる恩師に出会えた生
徒さんは幸せですね。

わたくし自身も、大学には進んだもの
の、とくに有名な進学校でもなかった
ため、この高校の生徒さんの気持ちも
よく分かります。

でも、いま若き日のことを振り返って
思うことは、

「自分自身の勝手な思い込みにより、
自分で自分を制限していた」な~

ということです。

いや、若いときだけじゃないですね。

大人になっても、固定観念に縛られて、
自分で制限を加え、壁を作り、それで
苦しんでいる人も多いと思います。

わたくしも、ビジネスゲームセミナーなど
を通して、高校生に簿記の良さを伝える者
として、その「自分自身で作り出した制限」

について教えることができたらな~
と思います。

そうすれば、もっと、人生が楽になると
思うんですよね~(自分が苦労した分)。

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