生成AIの進化の速さに、驚いている方は多いと思います。
「問題の解き方」や「年号の暗記」、AIに聞けば出てくる知識を一生懸命覚える。こうした学び方が通用しなくなっていくことは、AIを日々使っている方なら実感されているはずです。
これは学校教育だけの話ではありません。社員研修も同じです。講師が長々と説明し、受講者はひたすら聞く。この形式は明治以来続いてきましたが、AI時代にそのまま通用するとは思えません。

当社は、独自開発のビジネスゲームを活用した人財育成を行っています。この記事では、AI時代に求められる社員研修の姿と、その答えとしてのビジネスゲーム研修をご紹介します。
AIが膨大な知識を引き出し、自動仕訳のような作業もこなす時代になりました。人に求められるのは、知識を「覚える」ことではなく、次の3つです。
その1:数字や情報を読み解き、経営判断に活かす力
その2:知識と知識を組み合わせ、成果につなげる力
その3:AIに単純に聞くだけでなく、独自の切り口で問いを立てる力
AI時代の学びは「知識を覚える」から「土台を作り、組み合わせて使う」へと重心が移っていきます。この土台とは、一つの分野を体系立てて学び切った「知の幹」であり、そこに浅く広い「枝葉」の知識を付けていく形です。さらに、自分の体験や人から聞いた情報など、ネットにない独自の情報源を持つことが、AIを使った成果の差を生みます。

では、こうした力を、研修でどう育てるのでしょうか?
「話を聞いても理解できない」「聞いたそばから忘れる」「結局、身につかなかった」。これは個人の努力不足ではありません。座学による受動学習の限界は、研究でも示されています。大学の理工系科目225件を分析したメタ分析(Freeman et al., 2014)では、能動的に学ぶほうが成績が高く、従来型の講義では不合格になる確率が約1.5倍でした。
流暢な説明を聞くと、人は「分かったつもり」になります(流暢性の錯覚)。ハーバード大学の物理の授業を対象にした研究(Deslauriers et al., 2019)では、能動的な授業を受けた学生のほうが実際には多く学んでいたのに、本人の「学んだ実感」は受け身の講義を受けた学生より低かったと報告されています。聞いて納得した感覚と、身についたかどうかは別物なのです。
教育・研修の世界には、100年近く認識されながら、あまり正面から語られない問題があります。それが「転移」の問題です。学んだことを別の場面でも使えるようになること、これがなかなか起こりません。教育における聖杯とまで呼ばれています。具体的には次のようなことです。
転移の問題1:基本問題集は解けるのに、応用問題が解けない
転移の問題2:答練は解けるのに、本試験は解けない
転移の問題3:ビジネス書や講演会で「いい話を聞いた、明日から実践しよう」と思っても、結局は前と同じやり方に戻る
上記のことは、あなたは身に覚えがあるのではないでしょうか?
そう、これこそが「転移が起こらない」問題であり、決して、あなたの能力の問題ではなかったんです。
なお、
ある高校では、英語を6年以上学んできた生徒が、「パソコンの使い方を英語で説明して」と言われて固まってしまいました。そう、これが「転移が起こらない」問題なのです。ビジネスの世界でも、経営学を学んだ人が「明日からこの会社を経営してみて」と言われて固まるのも、同じ構造です。
この転移の問題への答えとして、当社は10年前から「シミュレーター法」を提唱してきました。飛行機のパイロットは、本物の機体でいきなり練習できないため、フライトシミュレーターで訓練します。これと同じ発想で、経営や仕事のスキルもシミュレーションで実践演習を繰り返すのです。

大切にしているのは次の3つです。
受講者はビジネスゲームの中で実際に意思決定をし、結果を受け止め、うまくいかなければやり直します。失敗しても大丈夫な環境だからこそ思い切って挑戦でき、その経験が深い学びになります。

シミュレーションゲームの効果については、65件の研究(受講者6,476人)を分析したメタ分析(Sitzmann, 2011)があります。学んだ人は比較グループより、自己効力感が20%、宣言的知識が11%、手続き的知識が14%、知識の保持が9%高かったとされています。
3人1チームでボードゲーム上の会社を経営します。CEO、CFO、PSMといった役割を分担し、自分たちで経営判断を下し、その結果を簿記で記帳し、財務諸表まで作ります。いわば「リアルRPG」のように、体験を通じてレベルアップしていく学びです。
そして、当社のビジネスゲームには大きな特徴があります。その特徴とは・・・
「経営数字」を学べる内容に特化していることです。
具体的に経営数字の何を学べるのか?
① 決算書がどのように作られてているのか?(決算書を作れる)
② 決算書を読めるようになる(決算書を読める)
③ 決算書をどのように活かすか(決算書を活かす)
これら3つのことをビジネスゲームを使い、体感的に学べます。

決算書の読み方を教えるセミナーは数多くありますが、「数字の視点からどう経営するか」まで体験できる場は多くありません。ゲームでは、次のような感覚を自分の手と頭で身につけます。
このようなことは、巷にある決算書セミナーなどでは決して学べません!なぜなら、出来上がりの数字とを使い、講師の話をひたすら聞くだけだからです。
しかし、当社の教育授業や社員研修では、「自分たちで会社を経営」し、「自分たちで決算書を作成」し、「自分たちで経営判断などを振り返る」ということをやっていただきます。
この数字などを「自分たちで作る」という点が大きな学びになるわけです。

取引から決算書の作成までを自分で行うため、財務3表の繋がりや、投資利益率などの経営指標が体感的に分かり、バラバラだった知識が一本の線でつながります。これは、AI時代に必要な「知の幹」づくりそのものです。
AI時代、財務分析などは自動でやってくれます。そのため、これから人の能力の部分では「知識を体系化」して身につけ、AIに「その知識をどう組み合わせてアウトプットさせるのか」ということが求められます。当社では、学校教育でも、社員研修では、経営数字という分野においてこの点を意識したカリキュラムを組んでおります。

経営判断には常にリスクが伴います。研修という安全な環境なら、大胆な意思決定も失敗も経験できます。自分の判断が決算書や経営指標にどう反映されるかをリアルタイムで確認し、失敗から学ぶサイクルを回すことで、経験や勘だけに頼らない論理的・合理的な判断力が養われます。

簿記1級の人と3級の人が同じ教室で学ぶのは通常難しいものです。しかしゲームでは、同じチームで上の級の人が下の級の人に教える、といった相互学習が自然に起こります。サイコロ運、戦略眼、チームをまとめる力があれば、高い計算能力がなくても活躍でき、メンバーそれぞれが主役になれる設計です。
このような学びは通常の座学授業や研修ではあり得ませんよね?
これこそが、当社のビジネスゲームを活用した学校教育・企業研修の最大の特徴になります。
ゲームやカリキュラムと並んで、運用面にも当社のノウハウがあります。それが「教えすぎない」ファシリテーターです。具体的には、
その1:話すのは8分以内。解説しすぎない。
その2:流れとして、①概要を簡潔に説明する、②「では、やってみましょう」と促す、③失敗してもいいから、とにかくやってみる
このような形で、あくまでも講師の側は「ファシリ」に徹し、受講者が自ら動いて学ぶということを重視しております。
なお、月1回の当社ファシリテーター勉強会では、「先生や講師にはならないでください」「あなたが主役ではありません!主役は、ゲームで学んでいる各チームのメンバーです!」と伝えています。受講者が自分で疑問を持ち、考え、教え合い、ときには失敗してそこから学ぶ。この経験があってはじめて、本当の理解につながると考えているからです。

「指示待ち」や「雇われ根性」は、業績の停滞やイノベーションの喪失を招きます。「もし今日から社長になったら、何をしますか?」と問われて即答できる「経営人財」を、当社では経営疑似体験を通じて育てていくことができます。
①全体最適の視点:自分の部署だけでなく、会社全体の利益やビジョンを意識して動ける
②共通言語の構築:数字が共通言語になり、社内の認識が揃ってチームワークが強まる
③エンゲージメントの向上:経営の仕組みが分かることで、仕事にやりがいを感じ、主体的に動く社員が増える
経営シミュレーション研修の意義は、個人のスキルアップにとどまりません。社員一人ひとりが「社長」の視点を持つことで、組織にも変化が期待できます。
当社のゲームを使った授業や研修は、次のような機関で実施されています。
- 行政・金融機関:九州財務局様・福岡財務局様の職員研修、熊本県商工会連合会様・金融機関の経営セミナー
- 教育現場:熊本学園大学商学部・会計大学院の授業、県立熊本商業高校の部活動、熊本市立総合ビジネス専門学校、専修大学熊本玉名高校、藤園中学校でのジュニアビジネススクールなど
- 次世代教育:小学生向け「コドモカンパニー」で、ビジネスに加えて算数・社会・理科への理解を深める
- 大手企業:第一実業株式会社様、熊本日日新聞社様
経営数字は、単なる「経営の通知表」ではなく、会社という船を正しい方向へ導く「道具」です。そして、その道具を使いこなす力は、聞くだけの研修では身につきません。
AI時代の社員研修に必要なのは、「やりながら学ぶ」「教え合う」「失敗して学ぶ」を安全な環境で繰り返し、学びを現場で使える形にすることです。「会社の未来を創るのは人だ!」という想いで、当社はビジネスゲームを使った研修を提供しています。
「経営人財が育たない」「数字に基づいた経営判断ができる社員を増やしたい」とお考えの企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ビジネスの現場で使う「経営数字」をゲームで学ぼう!
あなたも遭遇している「ROA」やら「自己資本比率」
などの経営分析指標、さらには「損益計算書」や
「貸借対照表」などの決算書・・・。
ビジネスの現場では、これら「経営数字」は
絶対に逃げれませんよね?
ですが、経営学部や商学部でもない限り、
なかなか学ぶ機会のないこれらの「経営数字」を
ビジネスゲームを使って学べたらどうでしょうか?
本来は、ボードゲームを使ってのリアル
開催ですが、もっと簡単に参加できるように、
ストアカのみで、「オンライン開催」を
行なっております!
この機会に、ぜひ、あなたの「経営数字苦手意識」
を克服してみませんか?
ご参加、心よりお待ちしております!
◼️オンライン「ビジネスゲーム」で「経営数字」を身につけるセミナー開催!
「ビジネスゲーム」で「経営数字」を身につけるセミナー
・11月28日(土) 10:00〜2時間程度
・受講料金:3,300円