『どの業界の人も、深みにはまると、漬け物をつけすぎます。だからお客さんに出せないくらいしょっぱいものになるのです。』
これは専門家にとって耳の痛い言葉でないでしょうか?
専門知識などを習得し、実務にも就き、そして経験が長くなると、知識がついてくるが故の落とし穴に陥ることがあります。
それが、「知識のひけらかし」です。
そして、上記は落語家の桂文珍さんの言葉です。
まあ、これは私事なんですが・・・。
知識があると、色々と知っているがゆえに、講義でも語りたくなるんですよね~。
そりゃー苦労して得た知識ですし、自分の凄いところを見せたいんだぞ!
的な感じで、ついついひけらかしたくなるのも人情です。
でも、講師であれば、マニアックな実務上の話しや、仕業やコンサルタントであれば、自分は凄いんだぞ的な武勇伝を永遠と聞かされても、聞かされる方は苦痛以外の何者でもありませんよね。
なので、これは、落語だけではありません。
マニアックな世界にはまりすぎると目の前の人の気持ちから離れていってしまうことを示しています。そして、専門家と言われる人達がよく陥ることでもあります。
「漬け物をつけすぎない。」
これは、どの業界でも大切な格言ではないでしょうか。
自分の凄さを示すために、
プロから認められようとか、専門家から評価を得たいとか、一部のマニアから認められたい
というような気持ちを捨てさることの大切を語った格言だと思います。
いや~ホント。忘れないようにしなといけませんね。
私たちの企業研修では、ビジネスゲームを行うことで、実践演習するとともに、何より、楽しくビジネス知識を身につけていただくことを主眼に置いてます。
そんな自分たちが、専門用語バリバリで、難しめな話ばかりしていたのでは、説得力がありません。
企業研修を行うにあたり、この格言は忘れないようにしようと誓いました。