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『5分で学ぶ』決算書6〜決算書作成の原理はカンタン②

前回までの記事において、「決算書を活かせる」「決算書を読める」
ということについて言及しました。

そして、そのうえで、これら「活かせる」「読める」ためには
「作れる」という部分が必要になるということについて書きました。

今回の記事では、その「決算書を作れる」という部分をみていきます。

ちなみに、

「今さら簿記なんて・・」
「そんなの経理担当者や税理士に任せているよ」

そう思われたかもいるでしょう。
大丈夫です。
ご安心ください。

確かに、細かな会計処理などは経理担当者や
税理士が知っていればよく、経営者や経営幹部である
あなたが特段に知る必要はありません。

しかし、「決算書がどのようにして作成されるのか?」
その「構造」や「作成の原理」など根本の部分を知って
おかないと、決算書に載っている数字の意味は分かりません。

意味がわからないということは、読み取れないし、
ビジネスでは活かせないということになりますね。

このため、私どもは「活かせる」「読める」のために、
多少なりとも「作れる」の部分も学んでいただいて
いるわけです。

さて、そんな「作れる」の部分ですが、
前回の記事において、単式(一式)簿記では、
会社の取引を①資産、②負債、③純資産の
3つに分類するということについて書きました。

今回は、ここから、3つの要素に分類すること
で具体的にどう記帳していくのかを見ていきます。
 
取引の原因と結果を同時記録する複式記入
では、次に具体的な会計帳簿への記帳方法です。

簿記における会計帳簿で「仕訳帳」という帳簿があり、
その帳簿は

(左側)借方 (右側)貸方

という形で、左右に分かれており、この左右に
同時記入をすることで記録をとります。

左右に同時記入する理由は、

「取引の原因と結果を一度に記録するため」

と考えてください。

では、単式(一式)簿記においてその記帳方法を
取引例で示しましょう。

【取引例】
会社を設立し、100の出資を受け株式を発行した

【記帳方法ステップ1】
取引を原因と結果という観点から3つの要素の
うちどれに該当するか分類します。

「結果という観点」
会社のお金が増えた→お金は「資産」に分類

「原因という観点」
お金が増えたのは出資を受けたからだ
出資は「純資産」に分類

記帳方法ステップ2
選んだ2つ以上の要素を増えたか減ったかで
左側(借方)と右側(貸方)に振り分ける。

お金が増えた→「資産」が増加

出資を受けることで元で増えた→「純資産」が増加

このとき、左右のどちらに振り分けるのかは
ルールが決まっており、それは、貸借対照表の形と
同じになっています。

<貸借対照表>
(左側)資 産
(右側)負 債と純資産 

どうしてこのような形になったのか?

私も調べたのですが、会計の歴史学者間でも
はっきりと「これだ!」とはわかっていないようです。

ということで、選択した2つの要素を次のように
左右に振り分けることができました。

(左側)借方 資産 (右側)貸方 純資産

あとは、金額を書いておしまいといきたい
ところですが、

資産の中にも土地やら建物やら様々なものがあり、
これでは具体的になんなのかがわかりません。

そこで、実際に記録するときは具体的な名称で記録をします。
(左側)現金100(右側)資本金100

はい。
以上で、記帳は完成です。

このように左右に振り分けること「仕訳」といい、
その仕訳を記帳する会計帳簿のことを「仕訳帳」といいます。

この帳簿を見れば、
左の借方「現金100」で会社のお金が100増えたこと

右の貸方を見ると、
「資本金100」とあるので誰かが出資してくれたこと
がわかります。

ちなみに、
このように、左右同時に記入し、取引の原因と結果を
一度に記録する方法を「複式記入」というのですが、

これに対する方法として、お小遣い帳や家計簿は
「単式記入」となっています。

両者どう違うのでしょうか?

家計簿などの「単式記入」は「お金」の出入り
しか追いません。

しかし、「複式記入」はお金だけでなく、
その相手も追跡して記録を取っていきます。

このことを理解するために
「タマゴ100円を買ったという」取引で
確認してみましょう。

家計簿などの「単式記入」では

<支出欄>
タマゴ代100円

と記録し、その後、タマゴがどうなったのか、
その成れの果てまで追いません。

仮に、定食屋さんをやっていてタマゴを
料理に使い、お客さんに提供したとしましょう。

家計簿などの「単式記入」では下記のように、
その消費されたタマゴは記録対象になりません。

<支出欄>
タマゴ代100円

では、複式記入の場合はどうか?
両方が記録の対象となるので、次のような記録になります。
タマゴ100円購入
(左側)借方タマゴ100(右側)貸方現金100
※実際は「商品」という名称

タマゴ100円を料理のために消費した
(左側)借方売上原価100(右側)貸方タマゴ100
※単式簿記的には「純資産の減少」

はい。
現金のみならず、記録における現金の相手
であるタマゴ(商品)についてもちゃんと
記録取ってますよね。

ということで、今回はここまでです!

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