はじめまして。
わたくしはビジネスゲームM-Cassを開発しました
日本公認会計士協会準会員の平井と申します。
当ブログ記事の第1回は、このビジネスゲームの
開発秘話を書きたいと思います。
もう今から、10年以上前のことですが
その当時は、基金訓練の方達にむけて簿記検定
講座を担当していました。
あくまでも簿記検定試験3級や2級に合格させる
ための講座でしたが、その講座の卒業生の皆さん
は、そのままお仕事に就きます。
ですので、私としてはビジネスで活きる知識
を身につけて欲しいと考えたのです。
しかし、残念なことに
現状の簿記検定試験というは、仕事スキルの
試験ではありますが、
第1に、あくまでも試験対策であり
仕事で活かすとかは関係ない
第2に、「決算書を作れる」という知識だけで
「決算書を読める」「決算書を活かせる」
ということは含まれていない
という問題点を長年簿記を教えていて痛感して
いたのです。
そこで、試験対策なんかじゃ誰も興味は持てない
し、仕事でもそんな知識は対して使えないことから
もっと楽しめて、自分で考えて、悩み、さらに
体感的に学べる教材はないものかと思案したのでした。
そのときに生まれたのがビジネスゲームM-Cassです。
これは、ローバート・キヨサキの「キャッシュフロー」
というゲームがヒントになっています。
当時は、その「キャッシュフロー」について
ロバート・キヨサキの著書の中で読んだことしかなく
どんなものかも見たこともありませんでした。
ですが、その考え方をヒントに、企業会計を中心に
ビジネスを学べるゲームとして徹夜で開発し、生まれた
のがビジネスゲームM-Cassなのです。
あの当時は、まだ今みたいに、初級編から上級編という
ラインナップもなく、固定資産カードなどもなかった
ので、もっと単純だったんですが、
熊本の基金訓練の講座で最初にやったときには
受講生の皆さんに大変喜んでいただいた記憶があります。
そして、時を経て現在、このビジネスゲームM-Cassが
ブラッシュアップされて、ラインナップもそろい
いよいよ、熊本や福岡、大阪、東京といった日本全国
での企業研修、そして世界へと羽ばたくことを目標に
その普及活動に尽力しています。
なお、こんなビジネスゲームなんかを開発し、
公認会計士試験に合格したわたくしですが、
実は、大学生のときにはいきなり簿記検定3級試験には
不合格となっており、さらに公認会計士試験でも
何度も涙を飲んだ、そんな辛い挫折を味わってるんです(涙)。
ですが、その時の辛い経験がビジネスゲームの開発に
繋がり、自分と同じような苦労をする必要はない!
もっとビジネススキルは楽しく学んでもいいはずだ!
という思いに繋がっていると思います。
そういう意味では、人生において無駄なんてないですよね。
いまは、そんな自分の半生も感謝でいっぱいです。
(当時は物凄く苦しかったですけどね・・・)