株式会社M-Cass|経営体験型・人材育成研修セミナー|熊本・福岡

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決算書を読みこなし、使いこなせるためには基礎概念を理解しておくことが大事です②

家計簿と簿記では何が違うのか?

1.経営者や経営幹部の方々の

 簿記・会計アレルギーの原因は?

 経営者や幹部としては、決算書の数字から何を
読み取ればいいのでしょうか?

また、決算書から数字を読みとったとして、
それをどう活かせばいいのでしょうか?

 決算書の読み方セミナーや日本商工会議所の
簿記検定の案内などでは、決算書の数字を
読み取れる力は、ビジネスに携わる人間とし
ては必須の能力だということが書かれています。

 それは間違いないのですが、そうだと
思って簿記や会計を学んだ方の多くが結局
よく分からなかったり、かえって簿記・会計
アレルギーがひどくなったという方を多く
見かけます。

 前回の記事では、この理由に「基本概念」
を知らないからだ、ということについて
書きました。

 そこで、今回、簿記や会計をスムーズに
理解でき納得できるようにするために
「基本的な考え方」について解説記事を
書きたいと思います。

2.私生活では家計簿をつけ、
会社では簿記で帳簿をつける 

 企業は取引があった場合、「簿記」に
よる記帳技術を使い、会計帳簿に記録を
していき、最終的に財務諸表を作成し報告
します。

これと似たようなことで、私たちの私生活
において発生する収入(給与等)や支出
(家賃や生活費)は「家計簿」で記録して
いきます。

両者ともに、活動から生じる収入や支出を
計算・記録し、資金の管理を行うことで、

「収入-支出=収支」の余剰を生み出す

という点では共通するイメージがあります。

しかし、企業における会計では、家庭で
使われているような「家計簿」ではなく
「簿記」という記帳技術が使われます。

これはなぜでしょうか?

簿記を本当の意味で理解するため、
ここでは両者の違いについてみていき
たいと思います。

3.家計簿による単式記入と
簿記による複式記入の違い

 この違いって意外と学びません。

ですが、

簿記でなぜ帳簿の左右の両方記入する
のか?

その理由を理解するために
は、両者の違いを理解することが必要です。

では、次の取引例を使ってこのことを
確認したいと思います。

 例えば、飲食店を経営していると考えてください。
自己資金100円でお店を開店し、その100円
で卵を1パック買ってきたとします。

 次に、
その買ってきた卵のうち半分の50円分を
使って卵焼きにしてお客さんに出したと
します。このときにお客さんから受け取った
代金は70円です。

では、このようなお店の取引を記録してみましょう。
また、その記録でお店の儲けを計算してみましょう。

⑴ 家計簿を使って記録・計算してみる
  (単式記入+収支計算)

 上記取引について、単式記入と収支計算という
記録・計算の方法である「家計簿」で記帳し、
計算してみたいと思います。

上記は普通に家計簿で記録されている内容です。

収入があれば、その名目とともに金額を収入の欄に
記入する、支出があれば、何に使ったのかとともに
金額を支出の欄に記入する。

そして、残高を把握することで、お金がいま手元に
いくらあるのかを把握します。

ここで、上記の会計簿を見ると特に問題はなさそう
にも感じます。

しかし、この家計簿ですと次の点で問題となります。

【問題点①】
お金の出入りは記録していても、卵については記録
の対象となっていない。→単式記入の欠点

【問題点②】
儲けはどうやって計算するのか?家計簿からは
分からない。

【問題点③】
お金の残高が70円であることや、問題点②
から儲けを別途計算しなければならないが、
それが合っていることをどうやって検証するのか?

 はい、結構、問題点ありますよね。

私たちが家庭でつけている「家計簿」では、上記の
ような問題点があります。そこで、この問題①と②
を解消するために、別途「財産目録」を作成する
必要があります。

この財産目録は、お店の中にあるものを実地調査
により、有高を把握し記入します。

上記では、お店設立時の財産有高は100円であり、
お店営業後の財産有高は120円ですので、財産が
20円増えていますね。

このことから、お店の儲けは20円と計算されます。

 以上が家計簿を使って記録した場合となります。

この方法ですと、家計簿と財産目録が有機的に
「連動」しておらず、取引数が増えれば記録の
数も増え、そのことで事務負担も増しますし、
何より、記録や計算の正確性が検証できません。

これでは、お店や会社の経営ではちょっと使え
そうにないですね。

では、「簿記」を使って記録をするとどうなる
のでしょうか?

次回にみていきたいと思います。


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