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ドラッカーが言う「利益の機能」とは?

こんにちは。

今回のブログ記事では、「利益」について書きたいと思います。

私共の経営塾では、

経営者における経営数字の観点からの会社経営の視点として、

①儲けを出す

②企業価値を高める

という2点を挙げ、このことを理解するためのカリキュラムを
組んでおります。

その中で、「儲けと利益は違う」ということや、
「キャピタルゲインとして5,000万円仮りに得たとしても
実質的に儲かっているかどうか分からない」

といったことをお話しさせてくださいております。

この点に関して、経営学の神様である「ドラッカー」が
利益に関して言及しておりますので、

今日はその内容についてご紹介したいと思います。

ドラッカーは、「現代の経営・上 ダイヤモンド社」において、
利益には下記の3つの機能があると述べております(P60〜62)。

【第1の機能】
仕事ぶりを判定するための尺度である。

【第2の機能】
未来のリスクを賄うために利益をあげる。

それは、事業の存続を可能とし、富を生み出す資源の能力
を維持するためのものである。

【第3の機能】(P105)
資金調達手段としての機能に焦点を合わせること。
つまり、資本市場の資本コストが25%とすれば、それが
企業があげるべき必要最低利益率となる。

また、利益の役割としてドラッカーは下記の3つを
あげております(P104〜106)。

【第1の役割】
事業活動の有効性と健全性をカバーする。

【第2の役割】
利益は陳腐化、更新、リスク、不確実性をカバーする。

【第3の役割】
直接的には社内留保による自己金融の道を
開き、間接的には事業に適した形での
外部資金の導入誘引となることによって、
事業のイノベーションと拡大に必要な資金の
調達を確実にする。

上記のドラッカーがいう利益に関する機能や役割は
示唆に飛んでますね。

普通、「利益」というと、イメージ的には会社の
金庫の中にお金がギッシリつまっているような
状態を連想します。

しかし、企業会計を学んだことのある方であれば
それが間違いであることは分かりますよね?

なぜなら、それだと借りたお金でも金庫の中に
入っている可能性があるからです。

そういう意味でも、会社経営において

「利益とは何か?」

「なぜ、利益が必要なのか?」

ということは理解しておく必要があるのだと思います。

ちなみに、

上述の機能や役割については、当社が経営塾で配布
している「会社経営の視点」概要図においても
ちゃんと反映されています。

このドラッカーの言と絡めて、その図をお話しさせて
いただきますと、

経営の視点に「儲けを出す」ということを
挙げておりますが、

その算定に「金額ベース」と「割合ベース」の
2つが挙げられます。

事業活動の維持という点では「金額ベース」に
よる測定が必要ですし、

事業部門等の業績評価などにおいては「割合ベース」
による測定が必要となります。

さきに、「5,000万円のキャピタルゲイン」という
例で、これだけでは儲かっているかどうか分から
ない旨を言及しましたが、

実質的に儲かっているかどうかを測定するためには
「利益/投資=投資利益率」

による計算が必要であり、

この計算が、「総資産利益率」や「自己資本利益率」
となるわけです。

このため、経営者は、「儲けを出す」という視点
において、「金額ベース」も必要ですが、「割合ベース」
である上記の、「総資産利益率」や「自己資本利益率」
を高めていく必要があるというわけです。

ここがドラッカーのいう「第1の機能・第1の役割」です。

つぎに、もう一つの経営の視点に

「企業価値を高める」

ということを挙げております。

その理由ですが、企業価値を高めることで
「有利な条件で資金調達が可能」となったり
「有利な条件で企業買収が可能」となるからです。

その企業価値は、「フリーキャッシュフロ」をもと
に計算されるため、当社では「利益」ではなく、
キャッシュベースの「儲け」という表現をつかって
います。

この部分がドラッカーのいう
「第3の機能・第3の役割」です。

そのうえで、資金の内部留保や有利な条件での
資金調達が可能になれば、将来のリスクにも
対応が可能となります。

例えば、研究開発、人材育成、新規事業の立ち上げ、
企業買収といったことで将来の不確実性を乗り
越える対応がとれますね。

以上、これらが利益に関する機能と役割です。

経営者の皆様や幹部の皆様におきましては、

ぜひ、「なぜ、利益が必要なのか?」

ということについて、このドラッカーの言を
参考にしていただければと思います。


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