想いが強い起業家ほど陥りがちなのかもしれ
ませんが、世に出ては消えていくプロダクト
のほとんどが、「開発者目線」「提供者目線」
に偏りすぎています。
「こういうサービスがあったら、きっと喜んで
くれるだろう!」
という理想が先走りすぎて、ユーザーが見えなく
なっているのです。
「ユーザーのために」と言いながら、実は
ユーザーを見ていない・・・。そんなズレが
大きな失敗につながるという痛烈な学びを、
実は私たちも体験したことがあります。
難解な簿記・会計や経営分析をビジネスゲームで
楽しく学べるなんて、画期的だ!
ビジネスパーソンは絶対に興味を持ってくれる
はずだ!
そう思い込んでいた私は、ビジネスゲームを
開発した後、どんどん受講申し込みも
くるものと「思い込んで」いました。
しかし、ビジネスパーソンの多くは
別に「簿記」や「会計処理」を知りたいわけ
ではなかったんですね。
それらをツールとして、いかに会社経営や
ビジネスの現場で活かせるかが知りたかった
のです。
今は大成功を収めている起業家たちの中にも、
メガヒットを生む前には「そっと閉じる」失敗
を経験したという人は意外と多いようです。
いえ、というよりは
その失敗経験があったからこそ、早期に軌道修正
がなされ、ユーザーに支持されるプロダクトが
生まれたのだと思います。
そうであるならば、
やはり、起業前、創業前に失敗する経験、試行錯誤
する経験は必要なのではないでしょうか?
そう。その起業前に失敗する経験、試行錯誤する
経験ができるものの1つが、ビジネスシミュレーション
だと思うのです。
何においても、「やってみなと分からない」
ということが多くあります。
会社経営、ビジネスにおいてもそれは同じで
あり、なぜか、我が国では、多くの起業者が
一度の練習もなく、いきなり会社経営を始めて
しまうようです。
というより、会社経営を練習する場が存在しない
ということかもしれませんが。