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業績の悪い会社の共通項(キャッシュ・フロー経営の不十分)

見出した5つの共通項

私どもは多くの中小企業さんと関わることの
できる立場にあるのですが、その中で各社の
データ収集において、「業績の悪い会社」の
共通項を下記のように見出しております。

【業績の悪い会社の共通項5つ】
1.売上総利益(粗利)が低い会社

2.販管費が過大で回収できない状況が続いている会社

3.「キャッシュフロー」経営が不十分・在庫が過大
  となり資金繰りに支障をきたしている事例

4.会計情報などの定量情報が不正確、または 活かさ
  れてない事例

5.海外取引で失敗した事例

さぁ、いかがでしょうか?
御社でも該当するもの、もしくは心当たりの
ある項目はないでしょうか?

会社経営において、数字の側面から状況を
客観的に把握し、改善策をとっていくことは
経営者や管理者にとって非常に重要です。

成功の方法は無数にありますが、失敗の法則には
共通項があるため、上記の5つは経営者として
知っておいて損はないはずです。

いつも会社にお金がない理由は何か?

いつも忙しくしているのに、会社になぜか
お金が残らない・・・・

そんなお悩みはありませんか?

もしくは、

損益計算書では利益は出ているが、なぜか
会社にお金がなく、融資などにいつも頼って
いる・・・・

こんな状況にあり、どうしてそうなるのか
理由が分からないというお悩みはありませんか?

今回、当社の経営塾で扱っている「事例分析」
に登場する企業さんを題材に、このことを
簡単に見ていきたいと思います。

とある実際の会社の業績・財務データを示し、
キャッシュ・フロー不足の原因について
解説したいと思いますので、ぜひ、皆様も
一緒に考えてみてください。

事例として扱う会社さんの財務データの
概要は下記のとおりです。

【貸借対照表項目】
現金の期末残高(単位:円)
平成30年度:538,042
令和1年度:1,294,160
令和2年度:1,984,274

はい、上記から分かるとおり、会社には
ほとんどお金がないですね。
ちなみに、単位は千円でも万円でもなく
「円」ですので。

【損益計算書項目】
<平成30年度>
売上高:17,296,810
売上総利益:2,232,878
(売上総利益率 12.9%)
営業利益:△9,313,500
(営業利益率△53.85%)
経常利益:△7,701,465
(経常利益率△44.53%)
当期純利益:△7,909,965
(純利益率△45.73%)

<令和1年度>
売上高:15,133,494
売上総利益:1,718,917
(売上総利益率 11.4%)
営業利益:△9,542,514
(営業利益率△63.06%)
経常利益:△8,359,193
(経常利益率△55.24%)
当期純利益:△10,586,605
(純利益率△69.95%)

<令和2年度>
売上高:33,154,199
売上総利益:7,684,399
(売上総利益率 23.2%)
営業利益:△5,521,964
(営業利益率△16.66%)
経常利益:△5,391,507
(経常利益率△16.26%)
当期純利益:△5,600,007
(純利益率△16.89%)

はい、上記からお分かりのように
「営業損失」が続いてますね。
本業では稼げていないことが分かり
ます。

なお、同社の借入金は下記のとおりです。

<長期借入金>
平成30年度:53,895,000
令和1年度: 53,690,446
令和2年度: 48,485,446

借入金は5千万円ほどありますね。

それでは、ここで会社のキャッシュ・フロー
の状況を見ることのできる「キャッシュ・フロー
計算書」をみていきたいと思います。

「えっ?うちの会社にはキャッシュ・フロー
計算書なんてないけど・・」

と思われた方もいるでしょう。

この決算書の作成が義務付けられているのは
上場企業だけで、通常の会社さんは作成
されていません。

しかし、資金繰表とは異なり、会社の
お金の流れが3つの活動ごとに把握できる
ため、経営者にとっては有用な情報源と
なります。

もし、自社に存在しないということであれば
一度、顧問税理士の先生に相談してみるか、
当社の経営数字を学ぶ経営塾にご参加ください。

【M-Cass経営塾の案内】
https://mcass.hp.peraichi.com/keieijuku

【キャッシュ・フロー計算書】

<令和1年度>
Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー
(補助金220万円含む) △632,298
Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー
10,093
Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー
1,378,323

<令和2年度>
Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー
5,959,413
Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー
1,763,377
Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー
△7,032,676

上記のキャッシュフローの状況をみて
いただくと、令和1年度の営業活動による
キャッシュ・フローは△632,298です。

つまり、本業からの資金の流入が赤字
なんですね。しかも、この数字には補助金
が220万円含まれていますので、

これを除くと実質△160万円の資金不足です。

この会社の損益計算書は、営業損失が
△9,313,500となっていますので、キャッシュ
フローも赤字になるのは当たり前として、
営業キャッシュ・フローの220万円の赤字
とは大きく隔たりがありますよね?

どうして、このような差が出るのでしょうか?

実は、ここにこそ「会社にお金が残らない理由」
があるのです。

在庫(罪庫)が過大な会社は要注意!

損益計算書上の利益額とキャッシュ・フローが
食い違う原因・・・それは大きく3つあります。

①在庫 ②減価償却費 ③売上債権・仕入債務

では、この会社について、上記3つのうち①在庫
を取り上げて、キャッシュ不足についてみて
見たいと思います。

【貸借対照表項目】
→在庫(棚卸資産)の金額
・売掛金
平成30年度:1,036,496
令和1年度:1,859,364
令和2年度:3,600,146

・製品
平成30年度:2,796,325
令和1年度:1,473,910
令和2年度:3,287,020

・半製品
平成30年度:26,599,160
令和1年度:23,126,140
令和2年度:12,340,524

・原材料
平成30年度:3,162,728
令和1年度:2,688,421
令和2年度:2,713,811

なお、同社の流動資産の合計は
下記のとおりです。

平成30年度:34,248,493
令和1年度:30,665,555
令和2年度:24,126,758

上記のように、流動資産に占める
棚卸資産の割合は、6割以上であり、
かなりの額を棚卸資産が占め、このことから
過大な在庫があることが分かります。

そう、ここまで見てお分かりのように、
会社にお金が残らないその理由・・・・

その1つが「過大な在庫」なんですね。
このため、「罪庫」と言われたりします。

このことから、当社の経営塾でも
ビジネスゲームや事例分析をとおして
在庫がキャッシュフローに及ぼす影響について
理解してもらっています。

なぜ、在庫がキャッシュ不足を生むのか?

では、どうして、在庫がキャッシュフローに影響を
及ぼすのでしょうか?
その仕組みを簡単な例で確認します。

商品を100仕入れたとします。
このうち50を売価60で販売し、残り50は在庫に
なったと考えます(いずれも現金取引)。

この場合、損益計算書では次のような
計算となります。

売上高60
売上原価50
利益10

このように、利益はちゃんと出ていますね。

では、次に貸借対照表はどうなるのか?
確認してみたいと思います。
なお、資本金100でスタートと考えます。

<最初の貸借対照表>
現金100
資本金100

<取引後の貸借対照表>
現金60
商品50
資本金100
利益剰余金10

このような感じとなります。

ここで確認していただきたいのは、
最初にお金は100あったにもかかわらず
60に減ってしまっていることです。

利益が10出ているわけですから、
最初のお金が110になってもよさそうな
ものですが、そうはなっていません。

110になってもよさそうなお金が60しか
ない・・・・50足りません。

その50とは何か?

はい、もうお分かりですね。
この50というのは棚卸資産50なんですね。

仕入れで100の支出があり、そのうち50を
販売により回収していますが、残り50は
在庫となって残っているので、未販売です。

このため、その分のキャッシュの流入はない
ため、資金が50ないという状態になるわけです。

つまり、在庫(棚卸資産)というのは会社の
資金が投下された形態で、未回収の状態に
あるわけです。

このことから、「会社の在庫はお金が眠っていると
見なさい」と言われるんですね。

なお、この取引をキャッシュ・フロー計算書で
見ていくと

営業活動CF(間接法)
利益10
棚卸資産△50
営業活動キャッシュ・フロー△40

営業活動CF(直接法)
営業収入60
仕入れ支出△100
営業活動キャッシュフロー△40

上記のことから、最初のお金100が40減り、
期末の現金がになっているんですね。

このように、在庫はキャッシュ・フローに重要な
影響を及ぼしますので、しっかりと管理する必要が
あります。

ぜひ、あなたの会社でキャッシュ不足が常態化
しているようでしたら、この在庫を管理するという
ことをやってみてください。

なお、当社では、このような「経営者会計」を
学ぶ月1回の勉強会を開催しております。

当社の勉強会では「ビジネスゲーム」を使い、
体感的に学べる独自のカリキュラムとなっており
ますので、ご興味のある方は、下記より
詳しい内容をご覧ください。

【M-Cass経営塾の案内】
https://mcass.hp.peraichi.com/keieijuku

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