株式会社M-Cass|経営体験型・人材育成研修セミナー|熊本・福岡

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大学院生×ビジネスゲーム

熊本学園大学 大学院会計専門職研究科 でゲーム

2022年12月、暮れも押し迫るなか、九州唯一の
会計専門職大学院がある熊本学園大学様で、当社
のビジネスゲームを使った講義を行ってきました。

普段は、新改先生(管理会計)のもと、会計
大学院で会計や経営学などを勉強されている
大学院生(社会人も含む)の方々が、
当社のビジネスゲームにチャレンジし、
授業で学んだ知識をゲーム内で活かすという
新しい学び方の試みです。

今回は、ゲームのルールを分かりやすく
するためにROE(自己資本利益率)を
最大化させたチームが優勝するという形式
で業績を競っていただきました。

このための戦略を立ててゲームを進める
必要があるのですが、そこはさすが
会計大学院の学生さんたちです。

ゲーム内の投資不動産(ゲームは家電量販店の経営)
に資金を投入し、不動産収入で稼ぎ、
ROEを引き上げるチームがあるなど、
なかなかの戦略眼でした。

この点について、今回、当社から1つの
教訓をお話しさせていただきました。

それは、「業績評価指標を何にするかに
より、人の判断と行動は影響を受ける」という
ものです。

家電の販売を主たる営業とする家電量販店
を経営してもらうゲームなのですが、
業績評価指標をROEとし、分子の利益を
「当期純利益」としたため、

「当期純利益さえ引き上げればよい」と
判断したチームがあったようです。

そして、その結果が「投資不動産による
不動産収入を狙う」ということです。

投資不動産による収入は「経常利益」に
「雑収入」としてあげられるため、本業の
利益である営業利益には変化はなく、
「経常利益」に方をかさ上げする効果が
あります。

その結果、当期純利益が大きくなり、
ROEも高まり、業績が良くなるというわけです。

今回、優勝したチームもそれを狙っての
戦略だったようです。

でも、この量販店のオーナーになったつもりで
ちょっと考えてみてほしいのです。

つまり、オーナーとしては店舗責任者に
「本業でしっかりと稼いでほしい」と思うはずです。
ですが、業績評価指標をROEとしたために、
営業利益ではなく、「当期純利益を引き上げればよい」
という動機づけを与えたしまった。

その結果が、「投資不動産に経常利益のかさ上げ」
という経営判断につながったともいえるのです。

そう。
今回のゲームで言いたかったことの1つが、
「業績評価指標を何にするかにより、人は
判断と行動に影響を受けてしまう」という
ことなんです。

そのことを今回、ビジネスゲームを使って
体感的に理解していただく機会になったと
思います。

ちなみに、当日は熊日新聞社さんにも取材に来て
いただき、記事にしていただけました。

夜6時から9時までの長丁場での
ビジネスゲームでしたが、受けていただき
ました熊本学園大学大学院生の皆様、そして
新改先生には本当に感謝です。

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