私自身が経営者でもあり、また、経営塾など
で経営者とお会いしますが、
多くの経営者が「運」や「信仰心」について
非常に大切にされています。
その理由は、会社経営というのは不確実性の
要素が入るため、自己のコントロールが
及ばないことが多々あるからです。
今回、あの松下幸之助さんが「運」を大切に
されいたという記事がありましたのでご紹介
したいと思います。
<記事はこちら>
記事によると
「松下幸之助さんは、成功は運のおかげ、失敗は
自分のせいと考え、事あるごとに反省をしてい
ました。
経営がうまくいっているときは運が良かったと
感謝し、うまくいかないときは運がないとか、
周りの環境のせいにせず、反省して自分の足り
なかった部分を見つけることが大事だと思います。」
とのことで、ここから1つ言えることは、
「ビジネスの成功において運の要素は多分に
含まれる」
ということではないでしょうか?
当社の経営塾ではビジネスゲームを使います
が、そこでは「サイコロ」を振っていただきます。
このため、受講者からは「サイコロの目が悪かった」
という意見が出るのですが、そうではありません。
まさしく、上記の「運」の要素をサイコロで
表現しているのです。
会社経営は、不確実性の波に常に晒されます。
ミクロ的なことであれば、期待した従業員が
辞めてしまったとか、
マクロ的なことであれば、新型コロナウィルス
がその典型例として挙げられます。
このような波について、人為的にコントロール
できない部分もあるため、経営者は「運」に
ついて対峙しなければならないだと思います。
<ビジネスゲームの模様はこちら>
https://youtube.com/shorts/HP1cSwAJwi8?feature=share
さて、このような「運」について、
経営者としてどのようにアプローチすれば
いいのか?幸之助さんは次のように言います。
記事より抜粋
「松下幸之助さんは、成功は運のおかげ、
失敗は自分のせいと考え、事あるごとに反省
をしていました。経営がうまくいっている
ときは運が良かったと感謝し、うまくいかない
ときは運がないとか、周りの環境のせいにせず、
反省して自分の足りなかった部分を見つける
ことが大事だと思います。」
慢心に陥らない、そのために「成功は運の
お陰」と考えるようにしている。
そうおっしゃっているのだと思います。
実はこの上手く行った時の「慢心」こそ、
経営者が注意すべきものなのです。
上手くいっているとき、経営者はこのまま
上がり調子でずっと事業が拡大すると勘違い
してしまうことが多々あります。
ですが、上述のとおり「不確実性」にさらされる
のが現実のビジネスです。しかも、その波を
コントロールできない。
このことから、事業がうまく行っているときには
慢心せず、新たな収益の柱を作る種を蒔いておく
ということが必要になります。
うまく行っているからこそ、事業がコントロール
不可による外的要因により下降した時の
ことを考えて、次の手を打っておくのです。
そして、そのことで不確実性の波を乗り越えて
いく。
このように、「運はコントロールできませんが、
運の運用はコントロールできる」のです。
松下幸之助がおっしゃる言葉は、本当にビジネス
の真意をついていると思います。
だからこそ、私どもはこの教えを経営者に
理解してもらうべく、「ビジネスゲーム」を
使い、体感的に学んでいただいております。