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二宮金次郎に学ぶ〜経営者が知っておくべき金次郎の考え方

■この土地から「徳」を掘り起こす

薪を背負って働きながら本を読む少年の銅像は
あまりにも有名です。かつてはほとんどの小学校に
その銅像があったのではないでしょうか。

しかし、この少年が何をしたのか、どうして有名
になったのかは意外と知らない人が多いようです。

その名は二宮金次郎

彼は小田原の栢山村で生まれ、若い頃に両親を
亡くしたことで苦労し、働きながら、学び続けた
人物です。

泥を舐め、土を食って、農業をしそして学び
続けた・・・。荒地を起こし、村を起こし、
そして、故郷の小田原藩の礎を築いた人です。

かくも言う私も、実は「二宮金次郎」という映画
を見るまで、この方のことをあまり知りませんでした。
もちろん、小学校には銅像はあったのです。

しかし、残念ながら、現在の義務教育の制度では、全く
というほど、教えられないため、名前は知っていて
も、その偉業については全くの無知でした。

金次郎は、「この土地から徳を掘り起こす」と
”仕法”と呼ぶ独自の方法で村を復興させてきました。
そして、その功績が認められ、百姓から藩の要人に
までなった人だそうです。

■道徳経済一元論

二宮金次郎は、「道徳と経済が融和した社会」の
実現を目指し、実践していたといわれています。

彼は、各地の再建・復興計画書(仕法書)の中で
あらゆる数値を使って計画・手段を示しながら、
それを実行していくのに必要な道徳や心構えなど
を必ず説いています。

彼は「道徳の伴わない経済は犯罪に結びつき、
経済の裏付けのない道徳は寝言に等しい」という
意味の言葉を残しています。

そう、勝手なイメージですが、二宮金次郎
というと、どうしても「道徳」だけの人のよう
に思われますが、ちゃんとそこに「経済」が
あるのです。

その「道徳」と「経済」がかみ合って、1つの
自分なりの実践的な思想を作り上げている
というのがこの人の凄いところではないで
しょうか。

なお、二宮金次郎の考えをまとめた「報徳論」
という書物があるのですが、そこから学んだ
偉人に渋沢栄一がいます。

彼は「論語と算盤」で、経済合理性とともに、
道徳・精神性も説いてますね。

以上のように、経営者は「精神性」と「合理性」
を併せ持たなければいけません。片方だけだと、
どんなにやる気があっても、現実的な事業はうま
くいきませんし、人もついてこないからです。

だから、経営者常に学び続けなければいけない
のです。

まさしく、当社の経営塾で常にお伝えしている
「社長・社員の成長なくして会社の成長なし!」
です。

以上、今回は「二宮金次郎」に関する記事でした。
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