規模拡大を目指すのか、高付加価値を目指すのか、どちらが有利なのか?
先週土曜日、ビジネスゲーム大会in博多を開催してきました。
いや〜本当に熱い戦いとなりました。
今回のビジネスゲーム中級編では、普段のセミナーで行っているゲームルールに追加して、固定資産について組み合わせにより「シナジー効果」が働くようになっており、固定資産を経営上、どう組み合わせるのか戦略を考えるようになっています。
さらに、「支店」を開設できるようにし、規模拡大を図れるようにました。
これで、さらに戦略性が増しましたので本当に考えさせられるビジネスゲームになったのではないかと思います。
今回のビジネスゲーム大会では、シナジーを使い、販売単価と数量を増加させるチームと、支店を開設し、事業規模拡大の戦略を採るチームに分かれました。
なお、前者のチームは保険には入らず、その結果、ピンチカードを引き、300万円の損害賠償を支払わされ、一周目は赤字になるというハプニングもありました。
また、後者の支店を開設したチームは、本店分の帳簿と支店分の帳簿を記帳しなければいけないので大忙しの様子。
でも、最後まで、どちらが優勝か分からないドキドキハラハラ状況でしたよ。
ちなみに、前者チームは付加価値を高める戦略を採り、後者チームは規模拡大による戦略を採ることになりましたが、皆さんはどちらのチームが勝ったと思いますか?
実に興味深い結果なのですが、シナジーを使い、販売単価と数量を増加させるチームが勝ったんです!
後者の支店開設チームは本店と支店の2馬力です。
ですので、ガンガン仕入れて、本店と支店の2つで販売していました。
しかし、支店独自の会計帳を作らなければならなかったため、チームは大忙しです。
かたや、シナジー効果で付加価値を高める戦略のチームは、1馬力ですので
会計帳簿は1つです。
なので、そんなに忙しそうというこはなく、とにかくしっかり戦略を練って
いました。
でも、サイコロ運がとにかく悪かった・・・。
3周目の段階では
「もうあと1周お願いします!!」
と泣きのお願いがはるほどです
でも、決算書をつくり蓋をあけてみると後者チームの方が経営分析の数値が
ダントツに良かったんです。
税引後の利益は後者チームは負けているものの、ROEやROA、売上高利益率では高い数値を叩き出しています。
しかも、支店開設チームと異なり忙しくありません。
この辺りの部分は、日本企業が抱える慢性的なROEやROAの低さとも関連
している気がして、実に興味深いな〜と感じました。
今年最後のビジネスゲームセミナーでしたが、来年はさらに開催場所を、大阪や名古屋、東京と増やしていく計画です。
皆さまもぜひ、チャレンジしに来てください!
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